部門研究

人文科学・社会科学との連携も含めた広い領域にわたる総合的自然科学分野および学際的研究分野に関して、同志社大学の全学的な研究資源を活用した研究として、以下の5つの分野の研究テーマを募集し、採用された5つの研究テーマを、5つの部門研究として設置しています。必ずしも1つの分野につき1つの部門となるわけではなく、期によっては、1つの分野に複数の部門が設置されることもあります。

  • 地球資源と環境/エネルギー分野
  • グローバルおよび地域の歴史と自然環境に関する分野
  • 現代社会と自然・人文科学に関する分野
  • バイオサイエンス分野
  • ライフサイエンス分野
研究期間
2年間
研究テーマ
現在は次のテーマで研究が進められています。

ハリス理化学研究所 第9期(2019~2020年度)部門研究

第1部門

研究テーマ非線形ダイナミクスによる新規ミクロ運動機関構築の試み
代表者土屋 活美(理工学部)
概要本部門では、非平衡ゆらぎが自律運動に発展するメカニズム解明をねらい、非平衡散逸条件下での自律運動に関する、以下の実験研究を並行して進める。1)化学反応で働く自立モータ、2)光照射下での物体の自律運動、3)超音波照射下での液面運動と液滴群誘発ダイナミクス、4)常温での化学⇒運動エネルギー変換システム、5)運動タンパクの自律的集団運動。参画者は上記テーマのいずれかに所属し、共同研究を遂行するものとする。

第2部門

研究テーマ実社会への感情科学の応用
代表者余語 真夫(心理学部)
概要これまでの研究では,「感情」の核心は内受容感覚(体制神経系,自律神経系・内臓)が脳の島皮質(Insula cortex)に入力され表象された「いい感じ」または「嫌な感じ」である。それらの原始的な身体知覚が外受容感覚ならびに過去の経験と統合され,概念・言語で区分されたものが,いわゆる喜怒哀楽である。本研究部門では,以上に述べた基礎科学研究をいっそう精緻化するとともに,実社会(政治,経済,教育,医療・福祉,実務,生老病死,芸術など)における既存の「感情」のとらえ方を調査し,上記の最新の感情理論によって新しい理解の敷衍を試みる。

第3部門

研究テーマ同志社大学大学院における文理融合型サイエンスコミュニケーション教育の育成に関する研究
代表者野口 範子(生命医科学部)
概要同志社大学では、2016年より申請代表者を中心に「サイエンスコミュニケーター養成副専攻」プログラムを開始し、現在、生命医科学部、経済学部、社会学部、文学部の4学部の学生が学んでいる。この文理融合型プログラムでは、リーダー養成を軸にしており、成績優秀な学生を選考して教育を行っている。この新しいしくみを大学院教育に活かすにはどうしたらいいか、効果的な文理融合をもたらすには、どのような大学院カリキュラムが必要か、これを実験的に行うにはどうしたらいいか、という社会実装を試みる。


第4部門

研究テーマコレステロール代謝に着目した生理機能および疾患発症機構の解明と新規治療薬の開発
代表者浦野 泰臣(生命医科学部)
概要本部門研究ではコレステロール代謝とがん等の疾患の関係に着目し、本部門研究者がもつ独自のケミカルツールや測定系、生物学的解析法を有機的に連携して用いることにより、コレステロール代謝の生理機能や関係する疾患の発症機序の解明、創薬研究に有用な基礎的知見を得ることをめざす。参加者は、コレステロール代謝が関わる研究を共同で進め、不定期に行うミーティングで研究結果を検討し、成果の論文報告を目指すことが求められる。

第5部門

研究テーマ再生医療のための機能性ナノファイバーの開発研究
代表者森田 有亮(生命医科学部)
概要本研究では,ナノファイバーテクノロジーを基盤として1)生体親和性,2)細胞接着性,3)力学強度,4)栄養供給に優れた再生医療用足場材料の創成技術の開発を目的とする.高い力学特性と自己修復性を有するスパイダーシルク様の生体親和性スマートポリマーやセルロースナノファイバーの表面機能化技術の開発を基軸として,新規生体親和性ポリマーによるナノファイバースキャホールドの開発と細胞挙動の評価を行う。