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「創造科学教育夏期研修」開催報告
8月30日から9月8日にかけて、ハリス理化学研究所主催による創造科学教育夏期研修(以下、創研)が、加藤科学振興会軽井沢研修所において開催されました。
創研は、同志社ハリス理化学校の出身者であり、フェライトの発明をはじめ数多くの創造的業績を残した故・加藤与五郎博士の遺志を受け継ぎ、60年以上にわたって毎年継続して実施されている伝統ある夏期研修です。毎年夏期休暇期間中に、研究への意欲にあふれる約10名の理系学生が参加し、複数の教員の指導のもと、科学技術分野における創造力と創造的思考力の育成に取り組みます。
研修では、参加学生が一人あたり約30分の持ち時間で、自ら考案した社会に役立つ科学的なアイデアを発表し、教員や他の学生とともに、その独創性や実現可能性について徹底的に議論します。教員からテーマが与えられるのではなく、学生自身が社会的課題を見いだし、その解決策を発案して発表します。こうした主体的な発表と議論を研修期間中に一人あたり複数回繰り返すことで、基礎となる「考える力」を養うことが、創研の大きな特徴です。
学生たちは数多くの質問や指摘を受け、研修期間中は絶えず考え続けることを求められます。「なぜ」という問いを繰り返し投げかけられるなかで、自問自答を重ねながら論理的思考力を鍛えるとともに、物事の本質を見抜く力、本当に解決すべき課題を見極める力、そして直覚的に新たなアイデアを生み出す力を養います。軽井沢という日常とは異なる静かな環境のなかで、「考えるとは何か」という根源的な問いに対しても正面から向き合い、徹底的に追究することを通して、創造的な思考法を身につけていきます。
今年の参加者たちも、試行錯誤を重ねながら、創研のメソッドの一つである「集中と反復」を実践しました。特に、環境問題や生命科学など、現代社会における重要なテーマに関する発表にも果敢に取り組む姿が見られ、複雑化する社会課題を本質的かつ多角的に捉えることの重要性を学びました。参加学生にとって、10日間の研修期間を通じて得た非日常的な経験が、創研後も自ら考え、主体的に創造力を高めていくための第一歩となったものと考えます。
最後に、本研修の実施にあたり、毎年多大なる支援とご協力を賜っております公益財団法人加藤山崎教育基金及び同志社社友 山﨑舜平氏に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
| お問い合わせ |
ハリス理化学研究所事務室 TEL:0774-65-6220
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